先月、北大祐さんの著書『バス釣り超思考法』を買いました。
本書が発売されたのは2018年6月。当時、買おうと思って本屋で中身を確認したのですが、内容が想像していたものと違ったので、その時は買わずに帰りました。
私は、昨年までワームをメインにバス釣りをしていました。今年は、ハードルアーで釣りたいと思うようになり、積極的に投げるようになったのですが、いかんせん、釣果が伸びない。
ワームでカバー撃ちをすれば釣れるけど、ハードルアーの使いどころが分からない。
そこで、youtubeで勉強しようと、北さんのH-1グランプリ参戦動画を見ていました。
すると、クランクやスピナベの使い分けや、水質について説明されており、もっと知りたいと思うようになり、この本を買いました。
本を何度も読んだ結果、何となくですが、自分の中でハードルアーの使い分けについて理解が深まり、たまたまかもしれませんが、クランクでバスが釣れるようになりました。
そんな体験を踏まえて、少しですが本の紹介をしたいと思います。
本の構成
中身は4章(全41コンテンツ)に分けて書かれています。
Ⅰ.何が上達を妨げているのか
Ⅱ.バスフィッシングを正しく理解するために
Ⅲ.北大祐流・絶対的水質理論
Ⅳ.北大祐流・ハードルアーパワーランクシステム構築
1コンテンツあたり、2ページくらいなので、さくさく読めると思います。
それでは、各章毎の紹介です。
出展元は下記リンク『つり人社HP』。
第一章 何が上達を妨げているのか
Ⅰ 何が上達を妨げているのか
- 情報と経験を混同すると「仮想バスフィッシング」に陥る
- バスフィッシングに「レッスンプロ」がいない理由
- まず手順、次に道具
- 優先順位が一番高いタックルはフック
- 攻略法をいくらなぞっても経験値は増えない
- ネットと現地で得る情報の違い
- ルアーを食うか、食わないかを決めるのはバス
- ルアーって何だ?
- ルアーを誰かに選ばされていませんか?
出展:つり人社
この章は、タイトルにあるように、バス釣りが上達しない要因について書かれています。
- ネットの情報に流されていませんか?
- 評判の良いルアーをたくさん買っていませんか?
- 釣りに行く前、現地情報をネットやSNSで見ていませんか?
などなど、北さんからの胸に刺さる問いかけがあり、私もグサグサ刺さりました。
釣り人あるあるですが、新しいルアーが出たら買っちゃいますよね?
今年で言うと、沈む虫とか。
私も釣れると評判のルアーはちょこちょこ買ってました。
それを見透かされたように、この本にはこう書かれています。
新しいルアーや情報も役に立つけど、バス釣りにおいて大切な事は経験値を増やすこと。
人が発信した情報ではなく、自分が釣りに行って得たリアルな情報や経験を蓄積し、整理することが重要、ということですね。
個人的には、『ルアーって何だ?』の内容は面白かったです。
えっ?「ルアー=疑似餌」じゃないの?
北さんは違うようです。
第二章 バスフィッシングを正しく理解するために
Ⅱ バスフィッシングを正しく理解するために
- 情報発信の多いフィールドほどプレッシャーは高い
- 「ルアーありき」よりも「バスありき」の考え方
- 自分のタイプを知ること
- 巻きモノ派・撃ちモノ派に共通する現実とは
- ゴールに近づく引き算思考
- 最初は自分の感覚でルアーを選ぼう
- ルアーのジャンルを整理整頓するメリット
- 代表例としてクランクベイトの話
- 「ルアーはルアー」についての補足
- ルアーの特徴を理解し生かすためのパワーランクシステム
- パワーランクシステムをスピナーベイトに当てはめると
出展:つり人社
この章は、バスを釣る為の考え方、正に思考法について書かれています。
悩んで買ってきたルアーが釣れなかった!
→釣れないのはルアーが合ってないからだ。
という考えになった場合、逆に、そのルアーで釣るには、どういう状況で使えば良いのか考えて見ましょう。という感じで始まります。
読み進める中で、釣りで一番大事な要素はルアーじゃなくて場所選びだよ!という言葉が凄く心に残りました。
『場所』、次に『アプローチ』とプロセスが流れて、『ルアー』の選択になる、とあります。
この『ルアー選び』が困るところですが、それについては4章で具体的にルアー名を挙げて、解説されています。
第三章 北大祐流・絶対的水質理論
Ⅲ 北大祐流・絶対的水質理論
- バスにとっての「水」とは
- 北大祐流・絶対的水質理論
- 野池と琵琶湖で考えてみると
- 糸電話との共通点
- フィールドの「普段の姿」を覚えておく
- 水質理論はターンオーバーにもハマる
出展:つり人社
この本のメインテーマと言って良いと思います。
北さんが考える水質理論について分かりやすく説明されています。
硬い水と柔らかい水って何だ?
水中の粒子、水の比重という単語が出てきますので、物理や化学が好きな人は理解しやすいと思います。
私は化学が好きですが、『なるほど!』と思いました。
youtubeに北さんが2018年のH-1グランプリ初戦【津久井湖】で優勝した動画があります。
優勝インタビューで水質理論について説明されていますが、この本を読んで理解できれば、クリアウォーターの津久井湖でスピナーベイトを投げていた理由が分かります。
第四章 北大祐流・ハードルアーパワーランクシステム構築
Ⅳ 北大祐流・ハードルアーパワーランクシステム構築
- プロセスのための第一歩・ルアージャンルの整理
- ルアーチェンジのための理由作り・パワーで順番を付ける
- 水質にパワーを合わせる
- ジャンルのパワーランク
- 北大祐流10ジャンル・パワーランクシステム
- ①I字系(回転I字系)
- ②シャッド
- ③チャターベイト
- ④シャロークランク
- ⑤ディープクランク
- ⑥スピナーベイト
- ⑦ジャークベイト
- ⑧スイミングジグ(琵琶湖スペック)
- ⑨巻き系トップウォーター(プロップベイト系・ノイジー系)
- ⑩バイブレーション
出展:つり人社
この章では、具体的なルアー名を挙げて、パワーをランク付けして説明しています。
クランクで言うと、ブリッツとワイルドハンチはどっちが強い?
スピナベで言うと、ハイピッチャーとクリスタルSはどっちが強い?
など、各タイプ別に5個くらいルアーをピックアップして、1~5位でランク付けしています。
あくまで、北さん流のランク付けなので、感覚的なものになります。
私は十分参考になりました。
壁にぶつかっている人は読んでみては?
この本のタイトルにもありますが、思考法について書かれており、バス釣りのテクニック本ではありません。
故に、Amazonのレビューを見てみると、評価が二分しています。笑
文章メインなので、これまでのバス釣り本とは違うものとして、見た方が良いと思います。
少なくとも私は、この本を読んで、クランクやスピナベをパワーランク別に分けて使うことを学びました。
1冊の本から少しでも自分に役立つことを吸収できれば、それがバス釣り上達への足がかりになると思います。
壁にぶつかってる方、この記事を読んで気になった部分がある方、読んでみると新たな発見があるかも知れません。