今回は修理ネタです。
素材はこちら↓
テネシータフィー【Tennessee Tuffy】というクランクで、略して『TT』と呼ばれたりします。
この個体は某ビルダーさんから譲り受けた貴重品です。
中古屋さんで見たことある方もいらっしゃるかと思います。
似たような形でいくつかのメーカーが作ってたりするので、ややこしいのですが、今回の個体はオリジナルのオールドかと思われます。
以前、書いたリーシッソン社のTT記事もあるのでご参考まで↓
私は子供が寝た後の自由時間に、コーヒーを飲みながらルアーを眺めるのが好きでして、先日もこのTTを観察しておりました。
その時、リップが少しガタつくことを発見しまして、試しに引っ張ってみたら、、、
リップが抜けました!笑
古いルアーあるあるかと思いますが、抜けたのは初体験だったので、焦りましたw
ということで、接着して修理しようと思います。
じっくり観察します
せっかくの機会なので、TTの内部を観察してみましょう。
拡大すると口を開けた怪しい物体に見えますねw
注目したいのはボディの境目、塗装やコーティングの厚さですね。
白下地にギラギラのラメ仕様ですが、思ったより塗膜は薄い印象でした。
次に木材の色ですね。
バルサでは無いことは明白で、色味からしてハードウッドな感じ。
テネシータフィーはクリアレイク向けに作られたモデルだったかと記憶してます。
クリア故に遠投性能が求められるため、比重の高いハードウッドが使われるようです。
重い方が潜行深度も稼げるので、マッチした素材ですね。
日本では琵琶湖とかリザーバーでも良さそうです。
リップも観察
リップも見てみます。
ボディに埋まる部分は穴があいてます。
抜け防止機構があるわけでもなく、本当に隙間にハマってるだけで、接着剤だのみの構造でした。笑
リップ裏側はワイヤーが通る溝があって、このへんはしっかり設計されてます。
リップを接着する
リップを接着して修理を終わらせたいと思います。
使うのはエポキシ接着剤です。
低粘度の方が隙間に入ってくれて、頑丈に接着できます。
リップ差し込み部、丸穴の部分にもエポキシを盛って、ボディーに差し込みます。
足りない部分は楊枝とかで追加します。
注意点として、低粘度エポキシはゲル化するまで流れやすいので、回転機などに乗せておく必要があります。
硬化待ち
硬化を待つこと数日。
良い感じに硬化してました(^^)
クリアな感じが気持ち良いですね。
これで思いっきりキャストして使うことができます!
が、オールド個体は勿体ないので、しばらくボックスで待機ですw
予備が無いので、見つけたら買っていこうと思います。
それでは!